目次
クリスマスのチラシデザイン
クリスマスといえばサンタクロースですね。
実は3世紀頃、現在のトルコに実在した聖ニコラウス(St. Nicholas)という人がモデルになっているんです。
ちなみに、サンタクロースの衣装は、司教の衣装として赤と白でした。
このサンタのイメージを広く一般に定着させたのは、コカ・コーラの宣伝でした。20世紀半ば、愛敬満点のサンタが登場する広告が、クリスマス時期になると雑誌などをいろどり、赤と白の衣装のイメージは多くの人の心に刷り込まれました。
様々なスーパーマーケットのチラシも、クリスマスの時期には通常時のチラシよりも高級感や特別感のあるデザインになります。
中にはデザイン度外視、安さ重視のワチャワチャしたチラシもありますが、やはり一年に一度ですからね、どこも特別なイベントとして捉えており、デザインに一層力を入れている印象です。
コメントも掲載していますので、ぜひデザインの参考にしてください。
KOHYO(コーヨー)
arrow_downwardサラダツリーのスノードームが目を引きます。背景は上から緑、ゴールド、そして日替わりの赤に分かれており、一目でクリスマスチラシということがわかります。またほとんどの商材を写真入りで掲載しているため、イラストなどの装飾を最低限に抑えて見やすくしている印象です。
arrow_downward商材写真に強弱がなく一見メリハリのないような印象を受けますが、雪の白や正月のゴールドなどの曲線を活かしてバランスの良いデザインになっています。
arrow_downward先ほどのチラシに続く12/24号です。クリスマス本番だけあって、料理写真を大きく扱っています。赤一色ですがキレイにカテゴリー分けされており、目の疲れは軽減されるかも。
arrow_downward上半分のリースを模した料理写真とタイトルがインパクトがあります。赤を使わず紙面全体を緑で統一させることでよりオシャレなデザインになっています。
arrow_downward裏面です。下段の年末年始の枠が黒地のため、おそらく重い印象にならないようクリスマス枠は白地に緑売価にしたのかもしれません。ですがオモテ面とうまくリンクしています。
arrow_downward赤と緑のデザインが目を引きます。通し枠ではローストチキンとローストビーフ、ズワイガニに「オススメ」アイコンをつけて訴求しています。ただもう少しその商品を目立たせていですね。
arrow_downwardウラ面です。オモテ面同様、緑とゴールドでクリスマス感を演出しています。左上の黒毛和牛ももブロックについて「家庭でできるローストビーフ」のレシピを掲載しており、タイトル通り「家で過ごすクリスマス」を提案しています。
arrow_downward一つ一つの商材写真が大きく、重なるように配置されています。タイトルや黒背景でオシャレ感を出しつつ、品揃えの豊富さや安さが表現されています。
arrow_downward2015年同様、真ん中のツリーにインパクトがあり、思わず手にとってしまうチラシです。上部左右の料理写真やロブスター、いちごなど随所にバランス良く目玉商品を配置しています。
arrow_downward上部左右の目玉商品には、それぞれのバイヤーのコメントとレシピが掲載されていす。白地とタイトルやカテゴリー見出しのゴールドが、全体を柔らかい印象にしています。
フランテ
arrow_downwardカテゴリーの見出しが目立ち、情報がキレイに整理されたデザインです。背景のゴールドのグラデーションとエンジ色に高級感があります。
arrow_downwardタイトルを中心に、各カテゴリーがバランス良く配置されています。上部の「○%OFF」などのインフォメーションもしっかり目立っています。
arrow_downward通し枠では売出し期間を大きく掲載し、期間の違う商材のみ別枠で掲載することがあります。チラシ下段はカテゴリーごとに枠で区切っているため、それぞれに売出し期間「23・24」を掲載しわかりやすくしています。
arrow_downward中央の料理写真が美味しそうですね。紙面構成は先ほどの2015年と同じですが、背景色や料理写真で違った印象になります。さりげなくタイトルをクリスマスツリーの形にしているのも面白いです。
arrow_downward赤茶色とゴールドが高級感を演出しており、他のクリスマスチラシとの差別化を図っています。タイトルの女性も良いアクセントになっています。
arrow_downwardウラ面です。白とゴールド、そして水色の結晶で季節感が出ていますね。オモテ面の重厚感に対して、さわやかならが温かみのある印象です。
イトーヨーカドー
arrow_downward写真にシズル感があり見ているだけで食べたくなりますね。掲載する商材を絞ることで、一つ一つの商材を大きく扱うことができ、結果的に購買意欲の訴求につながります。
arrow_downward白を基調に、赤と緑がバランス良く配置されたデザインです。極力、商材が横並びになるよう配置されており、見やすいデザインです。
arrow_downward1マスに1つの商材をコメント付きで掲載しています。商材をたくさん掲載するより、このように厳選した方が購入されやすい傾向にあります。
arrow_downwardステーキ、寿司などの料理写真の背景を同じものに合成することで紙面全体に統一感が生まれています。商材写真の大きさを抑え、整然と並べられており見やすいデザインです。
arrow_downward背景を黒一色にしていても、料理やキャンドルなどのイメージ写真を入れるケースもありますが、商材の切り抜き写真だけを掲載した思い切ったデザインという印象です。「一押し」とあるように、よほど商材に自信がある証拠だと思います。
arrow_downward実際のところワイン以外は、誰でも食べられる通常のクリスマス商材ですが、切り口として「子供」と「大人」で分けるのは新しいですね。
ダイエー
arrow_downwardロブスターのインパクトはすごいですね。思わず「買ってみよう!」という気にさせられます。全体的に目玉商材、サブ、一般が明確にされているデザインで見やすく、消費者にもわかりやすいデザインです。
arrow_downwardウラ面です。通し枠では、オモテ面は生鮮3品(肉・魚・野菜)+惣菜でしたが、こちらは一般食品のラインナップです。料理やお酒のイメージ写真を入れつつ、商材写真に動きをつけて配置されています。
arrow_downward掲載する品数を最小限にして、一つ一つの商材を写真付きで扱うことで、消費者はすべての商品を見てくれます。
フレスタ
arrow_downwardピンクの見出しや、随所に登場するサンタなどが可愛らしいですね。高級感を演出した他のクリスマスチラシとは違い、温かみのあるポップなデザインです。
arrow_downward先ほどのチラシの前の号です。「プレ クリスマスパーティー」のため、料理写真にチキンや寿司などを使わず、本番よりも抑えめの印象です。
arrow_downwardパエリアやサラダピザの俯瞰写真が面白いですね。商品点数は多いですが、縦に3分割されたレイアウトなので広く感じます。
arrow_downward背景の赤とエンジ色のグラデーションがキレイですね。タイトルまわりや紙面全体に程よく装飾が施され、クオリティの高いチラシです。
arrow_downwardオモテ面は赤色。こちらのウラ面は緑色をメインにしており、両A面的なデザインです。紙面右側のケーキ枠はサンタのプレゼントに見立てていて、見ていて楽しいですね。
arrow_downwardタイトル通りチキンをメインにしており、家をモチーフにしたデザインでうまくカテゴリー分けされています。煙突やドア、窓もうまく使い遊び心が感じられます。
arrow_downwardウラ面です。赤い幕とその中の雪景色。そして随所に登場するサンタが可愛いですね。よく見ると左下のパスタのところにもいますね。
arrow_downwardリボンでカテゴリーを区切るチラシはありそうでなかなかないですね。なぜかというと、曲線のためより余白が必要としたり、情報を自然に流したりしなければならず、掲載点数が多いチラシではハードルが高いです。ですが、赤と緑を対角にしてうまくリボンでまとめたデザインになっています。
arrow_downwardクリスマスらしい華やかで賑やかなデザインです。背景の赤の上に白帯。その上にタイトルはかなり目立ちますね。
カスミ
arrow_downwardカテゴリーの見出しアイコンが大きくわかりやすいですね。うまく目線を誘導しています。また、タイトル背景の木が良い味を出しています。「木のぬくもり」を感じますね。
arrow_downwardタイトル背景の煌びやかなイメージ写真が紙面全体を華やかにしています。上部に施された垂れ幕?がより特別な空間を演出しています。
arrow_downwardタイトルを囲むように配置された、サーモン、チキン、もも焼き、にぎり寿司の写真が目を引きます。左右の赤い幕と下部の赤い帯により一体感があります。
Precce(プレッセ)
arrow_downwardワインをメインに、ワインに合う料理を周りに配置しています。カップルや夫婦などターゲットとしたデザインという印象です。
arrow_downwardウラ面です。オモテ面同様に青ベースのデザインです。紙面右側の日替わり枠も赤と緑で分けられオシャレなデザインです。
arrow_downwardタイトル周りの装飾、見出しのゴールド、スパークリングワインの光沢などゴージャス感のあるデザインです。
arrow_downwardウラ面です。左上の惣菜8品をメインに、その他の商材がキレイに並べられています。
その他のクリスマスチラシ
arrow_downwardクリスマスらしく緑と赤で構成され、曲線を活かしてうまく配置されています。
arrow_downward料理写真に対して使用している商材をリスト表記しています。写真とリストも極力重なり過ぎないよう計算されていますね。
arrow_downwardカテゴリーアイコンとそのキャッチコピーが配置されています。左上から右下までZの流れでうまく目線を誘導しています。
arrow_downwardタイトルの装飾に遊び心がありますね。紙面の中にはサンタの格好をしたモデルがコメントしています。
arrow_downward背景が黒でありながら、使われている色やフォント、イラストはポップなものになっています。
arrow_downward6枚並んだ料理写真が目を引きます。派手なデザインではありませんが、すべて写真付きで丁寧に作り込んでいる印象です。
arrow_downward青、赤、白の配色が目立ちます。中央にケーキが配置されているため、イヤでも目に入り購買意欲が湧きますね。また、背景色に関係なく赤色の売価で統一されているため、とても見やすいチラシです。
arrow_downward目玉商材を大きく、その次に写真付きでサブ、一般商材はリスト表記と、商品点数が多い中で工夫されています。
arrow_downward商品点数が多いですが、メイン商材を赤い背景にしており、他の商材と差別化する意味では良いと思います。
arrow_downwardもも焼きやステーキなどについているメッセージカードが、店からの贈り物のようで楽しいですね。右下のケーキ・ピザの枠も手帳をモチーフにしており読み応えのあるチラシです。
まとめ
クリスマスのチラシデザイン集(パート2)でした。
クリスマスから年末は、スーパマーケットも書き入れ時です。
商材を選定したり、いつもより凝ったデザインにするなどより力が入ります。
今年も来年も参考になりそうなチラシデザインは更新していきますので
ぜひデザインの参考にしてもらえたら嬉しいです。