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クリスマスのチラシデザイン
毎年12月25日はクリスマスですね。
クリスマスには赤や緑が使われますが、なぜだかわかりますか?
緑の代表と言えば、クリスマスツリーに使われる常緑樹です。「常緑」、つまり強い生命力を持って一年中葉を茂らせる緑の姿は永遠を表し、さらに神の永遠の愛や、イエス・キリストが与える永遠の命を象徴しています。
赤は、イエス・キリストが私達に永遠の命を与えるために十字架にかかって死にましたが、その際に流した血を表しています。
紹介するチラシには赤や緑を使ったデザインもあれば、それ以外の色をうまく使ってクリスマスを表現しているデザインもあります。
コメントも掲載していますので、ぜひデザインの参考にしてください。
クイーンズ伊勢丹
arrow_downward背景の赤色グラデーションとツリーのエンジ色、結晶や光などの装飾によりオシャレで高級感のあるデザインになっています。料理写真にシズル感があり全体として華やかさがある紙面になっています。
arrow_downwardオモテ面の赤とは反対に、緑一色で統一されています。カテゴリー間の余白が充分にあり、すっきりでありながら見ていて飽きない紙面です。日替わり商品がないからこそできる両A面チラシですね。
arrow_downward奥行きのある料理写真は空間を広げてくれます。商材が多くても窮屈さを軽減し、むしろ華やかさをもたらしています。「SUSHI」などの見出しも手書き風でオシャレです。
arrow_downward通し枠では左側に料理、右側にワインやケーキを配置していますが、いずれも薄い背景なので商材そのものがすっと目に入ってきます。
arrow_downward紙面右側の表1は料理写真を全面に配置し、そこで使用されている商材を下段で紹介しています。つまり、このデザインにするために料理を作ってセッティングしており、消費者にとってはイメージしやすい親切なデザインです。
arrow_downwardクリスマスには珍しい青色のデザインです。ただの青色ではなく光を含んだ青色のため、濃淡ができ高級感のある印象になっています。ローストチキンやオードブルなど各カテゴリーのメイン写真を大きく強調しており、メリハリのあるデザインです。
arrow_downward中央のクリスマスケーキのイラストとキャッチコピーに惹きつけられます。角版写真と切抜写真をバランス良く配置しています。下段中央にはテーブルに置いてあるかのように料理が並んでいます。写真を斜めにして動きを付けるケースもありますが、このようにリアルな状態で並んでいるだけでもインパクトはありますね。
arrow_downward上3/4の通し枠を横3分割に、下1/4に日替わり枠を配置し、とても整理されたデザインです。中央のゴールドのワインイメージ写真と、日替わり枠のゴールドがリンクしてより一体感を出しています。
arrow_downwardクリスマス色は薄いですが、白を基調にすっきり整理されたデザインです。ちなみにこのチラシは2010年のものです。通常のチラシも含め、この頃のデザインからある時突然今のデザインに変わり、より鮮麗されたデザインになった印象です。
よしや
arrow_downward茶色とゴールドが高級感を演出しています。背景が暗いことで料理写真が引き立ち、シズル感も増している印象を受けます。
arrow_downward上部の赤背景には洋風メニュー、中央の白背景には和風メニューを配置しています。赤、白、黄色が華やかです。
arrow_downward赤、緑、ゴールドが鮮やかなクリスマスカラーのデザインです。上部のポイント10倍・20倍が目立ちます。
Foodly(フーデリー)
arrow_downward赤や緑などクリスマスカラーを使わず、料理写真や雰囲気でクリスマス感を演出しています。そのため重厚感があり、特別なチラシとして自然と手に取ってしまうデザインです。
arrow_downward紙面全体で角版と切抜写真をバランス良く配置しています。紙面右側はグリッドになっており、料理写真と白のバランスが絶妙ですね。雑誌の1ページのようで見ていて飽きません。
arrow_downward紙面右側の表1は、写真1枚を配置し、カタログの表紙のようなデザインになっています。写真の中にはクリスマス料理、トナカイのオブジェ、赤いカーテン、もみの木などがあり、一目で「クリスマス」とわかります。
arrow_downward一つ一つの商材の配置に規則性は感じられませんが、4つの角と中心に角版写真を配置し、結果的に紙面全体としてまとまりのある印象を受けます。角版写真の枠は装飾されており、デザインとして統一感があります。
オリンピック
arrow_downwardタイトルの文字自体を飾らなくても、その枠を装飾することで自然と目に入ってきますね。背景が赤、文字が白で、一見見づらい印象もありますが、左上から「ローストチキン」、「ローストビーフ」...と、うまくカテゴライズされています。
arrow_downwardここまで赤一色のチラシも珍しいですね。情報は整理されており、目玉商材には緑背景の売価を使用し目立たせています。
arrow_downwardゴールドの丸枠の中の料理が目立ちます。下段にはケーキのレシピが掲載されており、うまく商材を訴求しています。
エブリイ
arrow_downward赤い幕が特別感を演出しています。料理の写真だけでなく、店員(バイヤー?)がコメントすることによりワクワク感が増します。
arrow_downward表1に続き赤い幕と、下段の緑帯が良いバランスを保っています。左上、右上、中央にシズル感のある大きい料理写真を配置することで、紙面全体を「美味しそう」な印象にしています。店員のコメントも消費者が商材を選ぶ手助けになります。
arrow_downward他社が赤や緑、黒や青など目立つ色を使う中、白と黄緑色という配色は逆に目を引きます。高級感とは違ったアットホームなデザインは、安さや品揃えをアピールするには最適なデザインだと思います。
ヤオコー
arrow_downward心なしか例年よりも品数を抑え、商材一つ一つを丁寧にアピールしている印象です。そのためリスト商材が少なくなり、チラシタイトル通りそれぞれの商材が紙面を彩るように配置されています。
arrow_downwardタイトルを囲むように並ぶ料理写真が目を引きます。上部の白と下部のエンジ色のコントラストが紙面を引き締めています。
arrow_downward左上のフライドチキンを筆頭に、タイトル周りの料理写真が美味しそうです。飽きることなく見ていられますね。
arrow_downward目玉商材のチキン、寿司、ピザが目を引きます。さらに子供がコメントすることで「我が子にも食べさせたい」と思われる方も多いでしょう。紙面下の夜の街並みとタイトルがうまくリンクされていますね。
arrow_downward白を基調としていますが、ゴールドの枠とアクセントの緑色、料理写真により華やかさを感じられるデザインです。
arrow_downward裏面では洋風メニューを中心に、子供が喜びそうな商材を展開しています。うまくオモテ面のデザインが踏襲されています。
arrow_downward料理写真がふんだんに使われており商材も多いので見ごたえがあります。タイトルの子供たちも良い味出してますね。
arrow_downward裏面はケーキやお酒、パスタなどを掲載しています。販売期間も背景色も異なりますが、まとまりがあり見やすいです。
arrow_downward黒とゴールドで高級感を出しつつ、キャッチコピーにはオレンジと黄色を使用し敷居の低さも演出されています。
コープ/ユーコープ
arrow_downwardタイトル装飾がゴージャス感があり目を引きます。中央のステーキが枠からはみ出しているのは臨場感があって良い演出ですね。
arrow_downwardテーブルに乗った寿司と、宙に浮いているチキン。背景のキャンドルの光など幻想的な雰囲気が心地良いですね。
arrow_downward白を基調にメリハリがあるデザインです。あなたは気づきましたか?タイトルのキャラクターは毎年登場するのですね。
arrow_downwardクリスマスらしく赤で統一されています。アクセントの緑が目立ち、売価が見やすいですね。
arrow_downward白を基調としていますが、薄いゴールドのグラデーションで、自然とカテゴリーの区切りを作り見やすくしています。カテゴリーの筆記体が紙面全体をオシャレな印象にしています。
arrow_downward料理3品が目立ちますが、ブロッコリーのツリーが面白いですね。「子供と一緒に作ってみよう」と思わせてくれます。
arrow_downward左上のチキンを筆頭に、パエリア、お寿司、チキン料理など見出しの丸アイコンが紙面をわかりやすくしています。
阪急OASIS
arrow_downward阪急オアシスといえば黒の印象なので、阪急オアシスならではのクリスマス提案といったデザインです。料理写真の多さに加え、キャッチコピーやコメントが多く見ごたえがあります。
arrow_downwardエンジ色の背景に対してタイトルのゴールドと「5倍」が目立ちます。写真は角版多めで構成されており、カテゴリーの区切りをよりわかりやすくしています。
その他のクリスマスチラシ
arrow_downwardまず中央の料理写真が目を引きます。その写真を囲むゴールドの装飾が紙面全体に散りばめられており、ゴージャスな絵本のような印象を受けます。
arrow_downward裏面もオモテ面のデザインが踏襲されています。賑やかすぎない程度に装飾で余白を埋めており、全体的に優しいデザインです。
arrow_downward左上から右下への誘導がキレイです。動線に大きめの写真を配置し、小さい紙面ながらも滞在時間を長くしています。
arrow_downward上段は通し商材を、下段は日替わり商材を配置しています。日替わりの目玉商材を各日1点にしており統一感があります。
arrow_downwardタイトルは一番上のエリアに、目玉の料理写真は横一列でと、型にはまったようなデザインですが見やすいです。横一列の料理の間に子供の写真があるのも目を引きます。
arrow_downward大きな額縁風の窓の外には青い光のクリスマスツリー。料理写真のステンドグラスのデザインが施され、細部にまで凝っています。ファンタジー映画のような幻想的なデザインです。
arrow_downward縦版のチラシに対して縦に区切った枠は実際より情報を多く感じさせますが、黒帯がうまく引き締めています。
arrow_downwardウラ面も日替わり枠を縦方向に横一列にすることでして、4日間とも特別な日であることをアピールしています。
arrow_downward赤い背景に対してチキンやサーモンの写真は同化してしまいますが、ゴールドのアイコンがうまく写真に誘導しています。タイトル下の横並びの料理写真の見出しも見やすく、よく考えられているデザインです。
arrow_downward上中下の3段階の枠切りがキレイで、自然と左上から右下へ誘導されます。そのため商材を見落とすことがありません。クリスマスの装飾もリアルで、身近に感じられますね。
arrow_downwardタイトルを中央に置いたキレイな3分割です。さらに白をベースに赤と緑のバランスが良いです。
arrow_downward情報量が多いですが、各カテゴリーの左上のアイコンにより見やすくしています。「ポイント3倍」もしっかり目立ちます。
arrow_downward読み物としての要素が強いチラシです。見出しやメイン写真、文章など思わず手にとって読みたくなるデザインです。
arrow_downward中面も文章が多めですが、しっかり商材もアピールしています。情報量が多く読み応えがあります。
arrow_downwardステーキ写真のシズル感や寿司の写真が美味しそうです。三角旗は上下を区切るだけでなく、デザインとしての華やかさを演出しています。全体的にワクワク感のあるデザインです。
まとめ
クリスマスのデザインチラシ集(パート1)でした。
同じような色味でもデザインによって全く雰囲気が変わりますね。
それはデザイナーの感性だったり、スーパーマーケットの販促担当者の好みだったり様々です。
チラシ制作は早いところでは折込の3ヶ月前から制作が開始されるので、
ぜひデザインの参考にしてもらえたら嬉しいです。
それではまた。